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就職活動・海外就職・海外移住
マレーシア留学を検討している人からの特に多い質問の1つは、留学後の就職についてです。
北米やオセアニア、イギリスなどと比べると、日本人の卒業生はマレーシアの大学にはまだ少ないため、情報が少なく不安になってしまう人もいるようです。
ただ、実際には、マレーシアの大学教育では世界で通用するスキルや英語力を鍛え上げているため、日本だけでなく、世界的にも高く評価されます。
ここでは、マレーシア留学後の就職活動・海外就職・海外移住についてご紹介します。
英語留学後
英語留学の場合は、通常最長でも1年間です。
日本の大学に戻り、マレーシア英語留学経験者という少しユニークな経歴を持って、日本の大学卒業者として周りと似たような就職活動をします。
マレーシア大学卒業後
国別の平均収入比較
マレーシアで高度なスキルと英語力を身に着けたことで、就職できる国は多数あります。国別の平均収入トップ20は、以下となっています。
参考:Numbeo
スイス | US$5,892.23 |
---|---|
シンガポール | US$ 4,336.77 |
オーストラリア | US$ 4,072.82 |
アラブ首長国連邦(UAE) | US$ 3,765.78 |
アメリカ | US$ 3,737.19 |
ノルウェイ | US$ 3,316.73 |
カタール | US$ 3,251.60 |
カナダ | US$ 3,248.30 |
デンマーク | US$ 3,182.28 |
アイスランド | US$ 3,171.96 |
オランダ | US$ 3,153.80 |
香港 | US$ 3,028.03 |
ニュージーランド | US$ 2,832.45 |
ドイツ | US$ 2,771.89 |
イスラエル | US$ 2,683.50 |
イギリス | US$ 2,623.52 |
アイルランド | US$ 2,617.90 |
スウェーデン | US$ 2,527.20 |
フィンランド | US$ 2,468.48 |
日本 | US$ 2,369.06 |
日本の平均収入は、先進国で唯一30年以上も停滞しているため、先行きを考えると海外就職も視野に入れておくとよいかもしれません。
海外就職しやすい職種の例
国によって少しずつ異なるものの、世界的に就職しやすい分野はおおよそ一致しています。海外就職しやすい職種の例は、以下の通りです。
- CEO / マネジングディレクター
- 建設プロジェクトマネージャー
- 会計士・管理会計士・税理士・監査人
- 測量士・積算士
- エンジニア全般
- 医療科学者
- 薬剤師
- 医療従事者全般(医師・歯科医・看護師など)
- 精神科医
- マルチメディアスペシャリスト
- プログラマー
- ICTセキュリティスペシャリスト
- ソーシャルワーカー
- シェフ
日本で就職
マレーシア大学留学後に日本で就職する場合は、すでに外国大学卒業者向けに様々な就職活動の方法が定着しています。
外国大学卒業者は、通常はマレーシアの大学かどうかに関係なく「外国大学卒業者」としてひとくくりにされますので、極めて高く評価されます。
外国大学を卒業した日本人は通常、以下のいずれかに従事しています。
- 経営者・事業家
- 外資系企業
- 大企業
- 専門家(デザイナー・映画監督・動画クリエイター・写真家など様々)
- 海外勤務
マレーシア就職
マレーシアで就職する場合、半島マレーシアの場合と、東マレーシアの場合とで基本的な流れが異なります。
半島マレーシアの場合は、労働ビザ(Employment pass)の申請条件として、基本的には3年以上の勤務経験と、月収RM5,000以上の仕事が見つかっていることが必要です。
そのため、マレーシア大学卒業後すぐに半島マレーシアで就職できないため、一旦日本などの他国や東マレーシアで勤務経験を積み、半島マレーシアに戻ってくることを目指すことになります。
一方、東マレーシア(サラワク州・サバ州)では、半島マレーシアの労働ビザ条件が適用されないため、勤務経験や月収条件がありません。
ただし、以下産業のいずれかでのみ労働ビザを申請できることになっています。
- 製造業
- 建設業
- プランテーション(植林・造林・栽培など)
- 農業
- サービス業
- エネルギー産業(サラワク州のみ)
- デジタル産業(サラワク州のみ)
通常、これら産業に属する会社で働けばよく、職種は問われません。
なお、他国と同様、マレーシア人と結婚した場合は、配偶者ビザが取れるためマレーシアで働けます。
シンガポール就職
シンガポール就職の場合は、半島マレーシアと同じく最低月収制限があります。
ただし、勤務経験、年齢、学歴により、要求される最低月収が異なります。
年齢や学歴によっては、勤務経験がない人でもシンガポール就職ができます。
オーストラリア就職・ニュージーランド就職
オーストラリア・ニュージーランド就職の場合は、その国での滞在経験がある人の方が労働ビザ・永住ビザの申請で優遇されます。
労働ビザや永住ビザでは、主に以下がポイントとなります。
- スポンサー企業があること
- 勤務経験
- 労働者が不足している職種
- 地方就職をすること(都会を避ける)
マレーシアの大学からオーストラリアの大学に編入して卒業するのが最も近道ですが、職種や地域によっては、オーストラリア経験があまりなくてもビザが下りることがあります。
アメリカ就職
アメリカの場合は、労働ビザにはH1-Bビザの取得が王道です。
とはいえ、ビザ発給数が制限されているため、アメリカ就職は長年狭き門です。
通常は、マレーシアの大学のアメリカ大学編入プログラムで、アメリカの大学に理系分野で編入し、卒業後にOPTで3年間働き、H1-Bビザが取れたらそのまま働き続け、希望者は永住権を申請するという流れになります。
ただ、医師の場合は、J-1ビザからH1-Bビザ、永住権という特別なルートがあります。
カナダ就職
カナダは、世界で最も労働ビザ・永住ビザを取得しやすい国です。
スポンサーさえ見つかれば、勤務経験があまりなくても労働ビザ・永住ビザが下りる可能性があります。
Express Entryによって、永住ビザがあっという間に下りる可能性もあります。
日本と比べても平均収入が格段に高く、ワークライフバランスがしっかりしていることでも有名です。